表紙は、2年前に火星に送り込まれた探査車"スピリット"が、グーセフクレーター登頂に成功した際に撮られた"自画像"。火星に送り込まれた探査車輌はまだ動いているらしいどころか、とんでもない所まで辿り着いていた。印象的には裏山にハイキングのつもりで、富士山頂に辿り着いてしまったようなもの。こいつらの本来の設計寿命は90日でしかなく、それが2台中2台共に600日を超えて動作している辺りは、流石はNASAとゆーかJPL。大した量でもない記事の本文を読むだけでも、挑戦者としての姿勢に感心することしきり。これが車輌の保全に努めたのではなく、新たな目標を月々と達成しつつ長期稼働を達成している点が凄い。「すげーすげー」てな言葉しか出てきません。つか日本の"はやぶさ"が、一所懸命に保全に努めていて失敗しているから落差が……。("はやぶさ"の記事も載ってます)
ちっちゃな記事に、V-22にゃ着陸地点を制圧するとか用の機銃取付を検討してる節がないけど大丈夫かね、てのがあった。上から掃射してれば、身を隠すのが精一杯だから、その間に兵隊をばら撒くとゆー事で、海兵隊(及び陸軍)のヘリにゃCal.50の機銃を振り回せるように備えているものだ。確かに言われてみればV-22のそんな絵は見たことがない。(AC-130みたいな使い方する想像図はあったかな) 記事にもあったけど、当初は"性能良いからいらないんだ"と言っていたCH-46も使い始めれば必ず付けてるくらいの必需品。にしても機内から操作する代物だから、付ける場所の制約も多い。V-22だと何処に付けるんだろう。付けたら付けたで、抵抗増で飛行性能が結構落ちそう。
※ヘリなら両脇のドアに付ければ大体死角がないけど、V-22の場合は脇に付けるとエンジン部が邪魔。
ガリレオ計画については、GPSの欧州版だったものが、中国・イスラエルまで参加者になってて、米露の制約無しにGPS使いたい場合の標準になりそうな勢い。てのが概況だけど、開発は遅れていて、運用開始は2008年の筈が2012年頃になりそうな感じ。(日本の宇宙計画が単独なのに遅れっ放しだから、集団でやってるにしては寧ろ真っ当な感じすら受ける) これに、打ち上げを担当してる辺りからして、流れによっては露も加わるのかも知れない。
この手のを管理する組織のポストと其処での発言力は、基本的に出資比率に比例する。ただ参加することには余り意義が無くて、金額分以上の利益を自国に持って来るのは当然て事を考えると、この先表面化する問題は見えてくる。つーか既に色々揉めてるし。
そもそもガリレオは、米国による掣肘無しでGPS使いたいのが原点だから、参加国はガリレオの機能使った製品を、好きに作ったり輸出したり出来るようになる。ずーっと米国と特別な関係にあった英国でさえ、主要参加者に加わってる辺りに留意が必要。民政機を含めて、世界のGPSの主流が此方に転がる可能性はあります。ちなみに日本は参加してません。
何れにせよ、今まで米軍だけが、うぇぽんの誘導にGPS使えたものが、自分達の好きに使えるGPSが入手出来るってんだから、米国と対峙しなくとも、ましてや対峙する側だったりすれば、喉から手が出るほど欲しいだろうから。どんな形にせよモノにはなってしまうんでしょうね。効果からすれば、コストが1桁繰り上がったところで安いものなのだし。
ときに中国は出資者として大口(2億ユーロ!!)だから、仕事の分担も大きくなるんだけど、出来る作業が金額分もあるんだろうか。打ち上げ費用は、衛星製作分担とは別口だし。
ちなみに記事自体は回りくどい書き方してるけど他愛もなくて、内輪で権力争いしてるよーってのと遅れてるよーってのだけ。
F-22の調達を優先するために、資金節約のためにF-35の開発プランを減らすかもしんないとゆー話。海軍の人の愚痴に"最初に空軍型なんか作ったからだ"ってのを見て首を捻る。英語力が足りないのでニュアンス読み違えてるんでなければ、
・空軍は、A-10とかの代わりにする分のSTOLVは多分買わない
・海軍はF-18を順調に買ってるからF-35の海軍型は買えるかどーかわからん
・海兵隊がAV-8B後継として必要なSTOLVは銭喰い虫だから、海軍型の次に切られるかもしんない
・イギリスは空母まで作ってるけど、カタパルトや着艦装置弄る時間はあるでしょ(空軍型を載せられるように改造出来るつーこと?)
とゆーことらしい。使う言葉せめて統一してくれ…。
コスト削減のために、どれを切り代にするか、せめぎ合ってる段階なんでしょか。アメリカって試作が進んでても切るときはバッサリ切るから。イギリスが空母をCTOLでも使える仕様に切り替えた辺りから、風向きが変わってるかなーてのは感じはありました。この記事にあるように海軍型を空軍も使うってんじゃなく、空軍仕様のを空母にも載るようにって事だと、使う側なら「やめてくれー」って叫ぶところでしょーが。F-18のときに空軍機を海軍機に仕立て直したじゃないかとゆー人もいるでしょうが、YF-17とF-18は割と別物ですし初期不良や性能不足で悩んでます。ましてや、その規模の改修するなら素直に海軍型を開発した方が多分安い。
それよりもSTOLVが無いとAV-8Bの代わりが居ない海兵隊はそれどころぢゃありません。空軍のSTOLVも元はA-10の代わりだから、近接支援は相変わらず軽視されてて、毎度初っ端に切られるなぁと苦笑する。戦争やった直後はあれほど持ち上げる癖にねぇ。(A-10については殆ど生神様になっちまったので寿命延長してまで使い続けるみたいだけど)
PS
米空軍が余程にF-22の調達数を増やしたいのかなってのは、本来は輸出さえ有り得無さそうな段階での、<
こーいった商談>見てても感じる。空自が欲しがる気持ちは別にして、取り巻く環境はどれを取っても買える筈がないのに、未だにリストに残っているどころではない辺り。